原麻衣子さんが考案された「すごろくノート術」。
脳内会議をそのまま書いていくだけの簡単なノート術なのですが、これが勉強の習慣化にも使えるんです。
目標を決めたり、日々の勉強計画を立てたり。困った時はとりあえず書いてみようと思うくらい重宝しています。
今回は、私がやっているすごろくノート×勉強の活用法を3つご紹介します。
すごろくノートの活用方法を知りたい方、独学での勉強の進め方を考えたい方の参考になれば嬉しいです。
ゴールイメージを具体的にする
勉強してどうしたいか?がはっきりしているとモチベーションが続くとよく聞きますよね。自分の目指すゴールを、写真や絵を入れたイメージボードにすると良いと知ってやろうとしたんですが…私は最初全くできませんでした。
なんとなく英語ができたらいいな〜と思ってだらだら勉強していましたが、いざゴールをと言われるとぼんやりとしかイメージが湧かなくて。それだと勉強もやっぱりムラがあって、しょっちゅうサボったり止まったり、やる気が出た時だけガッとやったり、という感じでした。
そこですごろくノートの出番です。どんな時に英語が使えたら良いと思っているのか、自問自答していきました。
例えば、
- 旅行で使いたい?ーできたら良いけど、すごく!ではないかも。
- 海外出張をたくさんしたい?ーうーん、そんなに。
のように、英語をどう使いたいと思っているのか、思いついたものを片っ端から聞いていきました。興味を惹かれることが見つかったら、そこからさらに深掘りをしていきます。
ポイントは、思いついたことはなんでも書くこと。「これ書いちゃダメかな?」とか思わず、むしろ思っちゃったらそのまま「これ書いちゃダメかな?」と書きましょう。「なんで?」とツッコミを入れると、そこからまた1段思考が広がります。
「何をしたいか」だけではなく「どんな気持ちになりたいか」という感情面も考えると、より効果的な気がします。
繰り返していくとイメージが具体的になってきて、写真や映像が浮かんできそうになります。そうなったら文字でまとめるなり、写真や画像を入れてゴールイメージを作るなりすれば良いんです。
まとめたものを時々見返すと、初心を思い出せてまた頑張ろうという気持ちになれます。
勉強に限らず、なかなか目指したいものがはっきりしない場合は、すごろくノートで自分に1つ1つ質問を投げかけるようにしています。
日々の勉強計画を立てる
勉強計画作成とそのチェックにもすごろくノートが使えます。これが私の1週間の勉強計画のページです。
書いている内容は以下の3つです。
- 前の週の振り返り
- 今週どうしたいか
- 具体的なやること
最初は必ず、前の週の振り返りから始めています。計画通りできていたら「すごいじゃん!」と自分を褒めます!サボっちゃったら、「サボっちゃったねー」「なんでやる気が出なかったんだろう?」と聞いてみます。今ネックになっていることを自覚して、対策を考えられるようにするのが目的です。
振り返りを元に、「じゃあ今週はどうしようか?」と続けていきます。短時間でも毎日続けてみようとか、勉強量を増やしてみようなどの方針や、「やり切った!って思いたい」など1週間が終わった時にどんな気持ちになっていたいかを書きます。
ここまで書いたら、具体的に何をやるかを細かく書いていきます。なぜ細かく書くかというと、すぐチェックできた方が嬉しいから。今日も勉強できたと思ったのに、チェックが付けられなかったら…やる気が落ちませんか?なので私はかなり細分化して書いています。
テキストの○ページをやる、という場合でも、
- 単語チェック
- テキスト有りリピート
- 音読×15回
- テキスト無しリピート
- シャドーイング
と5マスに分けています。
勉強ができたら、曜日ごとに決めておいた色のマーカーでチェックをします。いつやったかもわかりますし、だんだんページがカラフルになっていくのが楽しいです。
ちょっとはやったんだけど、1マスを塗れる分はできなかったという時には、マスの一部のみマーカーを引くようにしています。
もし予定していた勉強以外のことができたら、マスを追加するなり、メモしておくなりします。最近はページの空いている部分に、その日の気付きなどを書き加えています。この方が少しでも自分の進歩を実感できるかなと思っての試みです。
ちなみに1週間単位で勉強計画を立てているのは、日によって使える時間がまちまちなのが大きいです。今日はこっちを重点的にやろう、と気分によっても融通が効くように、1日のノルマも決めていません。
行き詰まった時の思考整理をする
目標を決めた時のやる気って日を追うごとに落ちていきませんか?
ゴールイメージや勉強計画を決めて進めていても、私はしょっちゅう立ち止まったり行き詰まったりします。やる気が出ないな〜とか、このまま勉強を続けて良いのかな〜とか。
そういう時もすごろくノートに頼ります。
「またモヤモヤしてるねー」「最近止まってるねー」などから始めて、とにかくスッキリするまで書き殴ります。止まっている原因を吐き出し切ると、じゃあどうしようという頭になり、良い改善の一手が打てる気がします。
この吐き出し切るというのがポイントで、無理に「勉強しなきゃだめじゃん!」などと自分を追い詰めると逆効果になったり、一度はやる気になってもすぐ元に戻ったりします。
なのでできていない自分を責めるのではなく、寄り添う気持ちで書くようにしています。
一度スッキリしたと思っても、またしばらくすると行き詰まります。そしたらまた書き出して、対策を考えて、の繰り返しです。
何度も書いていくうちに吐き出すのも上手になって、行き詰まる間隔もだんだん空いてきました。多い時は1週間に1回、3週連続で書いたこともあります。きっと吐き出し切れてないまま進めようとしていたんですね。
多少の強制力や我慢も必要ですが、普段から自分の思っていることや感じていることに向き合うことが、長い目で見れば勉強を続ける秘訣だと思っています。(モチベーションを保てない言い訳かもしれませんが…)
すごろくノートで勉強習慣をつける!
ゴールイメージ・勉強計画・もやもや解消と、勉強面でもすごろくノートはたくさん活用できます。自分の頭の中と向き合いやすいことが、ここまでハマっている要因なのかなと考えています。
勉強したい気持ちはあるけどなかなか続かない、うまくいかないという方、ぜひ一度試してみてください。
2020年4月発売の日経ウーマン5月号に、このすごろくノートを使った勉強について取り上げていただきました。こちらも宜しければチェックしてみてください。
すごろくノートについて詳しく知りたい方に、本も出ています!
コメント