1年ちょっとの産休・育休を終えて仕事復帰をしました。
育休中、特に子どもの慣らし保育が始まって1人時間ができてからの最後の2ヶ月弱は本当に楽しくて、仕事復帰するなんて想像できない!社会人になんてもう戻れない!と毎日のように思っていました。
それがいざ出勤当日の朝を迎えてみると、驚くほどすっきりした気持ちで出社できたのです。
今の仕事が好きか聞かれたら、「う〜ん…」と悩むくらいなのに。
育休をすっきり終えられたのは、ノートや手帳を使ってたくさん作戦会議をしたから。これに尽きます。
その作戦会議で書いていたことをご紹介したいと思います。
理想のゴールを何度も設定する
何度も繰り返し自分に聞いたこと。それが以下の3つです。
- どんな気持ちで終わりたい?
- 何ができたらそうなる?
- できなかったらどう思う?
どんな気持ちで終わりたい?
育休を終えるときに、どう思えていたら嬉しいかな?を考えます。
始まったばかりの時は先が長くてはっきりイメージできず、
「やりたいことを全部できた」
「今後の方向性が見えてきた」
がゴールでした。
育休序盤から中盤にかけては、どんな気持ちかよりも、何をするかにばかり重きを置いていた気がします。
育休の終わりが見えてくると今度は、やりたいことが全部やり切れるわけではないことがわかってきます。
そうすると気持ちにフォーカスするようになりました。それで出てきたゴールが、
「できることはやり切った」
「すっきり!」
でした。
最後の1ヶ月は3回くらいゴールを問い直したと思います。
変わっても良いし、何回考えても良いので、これだ!と思えるゴールの気持ちを見つけます。
何ができたらそうなる?
続いて、何ができたらゴールの気持ちになれそうか?を書き出していきました。
単にやりたいことを書き出していくだけより、自分が優先したいものが見えてきやすくなります。
これも何回書き出しても、途中で変わっても大丈夫。
わたしも最初はあれもこれもとジャンルが違うものがたくさん出てきていました。
結局実行しないままのこと、実際にやってみたら違ったこと、このままやりたいと思うこと。少しずつ絞れていきます。
できなかったらどうなる?
行動に移せない時は、「このままできなかったらどうなる?どう思う?」を考えました。
ゴールの気持ちと、そのためにやりたいことがわかったのに、なぜか行動に移せない。
やりたかったことのはずなのに…なんで?というシーンも度々ありました。
そんな時にはできなかった時のことを想像して、どうなるか、どう思うかを書き出します。
わたしの場合は、手帳のワークショップ。
ずっとやりたいと思って準備をしてきたのに、本当にやるの?できる?と思う気持ちがぽこぽこ出てきました。
「やっぱりやめよう」に気持ちが傾いてしまった時に、「やらなかったらどうなる?」を何回考えたことか。
答えはいつも「絶対後悔する」で、最終的にモニター開催という形で、育休の最後の最後に実現することができました。
ただ、行動に移せない時、できなかった仮定だけでは解決しないことも多いです。これ以外の対策は後述しますね。
小さい行動に分解する
理想のゴールと具体的なやりたいことがわかったらあとはやるだけ、なのですが、すぐ行動に移せた訳ではありません。
長期目線のやりたいことってボリュームが大きくなりがちです。すぐ手をつけにくいんですよね。
そこで、すぐできそうなところにまで行動を分解して、小さく始められるようにしました。
わたしがやったことでいうと、このブログのリニューアル。長年デザインを見直したいと思っていたんです。
そこでブログリニューアル専用のノートを作り、タスクを分解して書きながら1つ1つこなしていくことにしました。
- メインの色を決める
- もう一色も決める
- ヘッダー画像を作る
- ヘッダーを変更する
など、なるべく1つ行動をしたら1つ消せるという単位にまで小さくしました。
そうやって途中で考え事も挟んだりしながらノートを書いていき、無事リニューアルをすることができました。
進まないな、手がつけられないなと思ったら、もっと小さくできないか?を考えてみてください。
不安を取り除いていく
今までとは違うことをしようと思う時、不安はつきものです。
出てきた不安は全部書き出して、1つ1つ考えてみるようにしていました。
例えば、先ほども出てきたワークショップ開催。
- 人が集まらなかったらどうしよう
- この内容で本当に大丈夫かな
- ちゃんと初めましての人と喋れるかな
- 当日急に子どもが熱を出したらどうしよう
…などなど、不安は出そうとすればいくらでも出てきます。
不安がむくむくしてきたら、それを書き出して「本当にそうかな?」「できることはあるかな?」と考えてみました。
- 人が集まらなかったら
→何人集まったかなんて言わなきゃわからないし、その日の予定が空くだけ。発信の工夫はできるけど、そこから先はわたしが決められることじゃない。 - この内容で大丈夫かな
→何回も練り直してきたし、むしろそれを確認するためのモニター開催だよね。
みたいな感じで。
一旦納得ができるまで素直に不安を吐き出して、向き合ってみます。
ただし、その場ではもう大丈夫と思っても、同じ不安は何回もやってきます。
そしたらまた何度でも不安を書き出しました。1回では不安は無くなりません。
むしろ1回で解決しないものと思っていた方が良いかもしれません。
何回も考えているうちに少しずつ、なんとかなる、大丈夫かもと思えてきました。
書き出すのには、すごろくノートがおすすめ
ご紹介したノートへ書くこと、書き方はなんでも構いません。
自分の書きやすい紙に、書きやすいペンで(もちろんタブレットでも)、吐き出しやすい形で大丈夫です。
わたしのおすすめは、すごろくノート。
この記事に載せた写真は全てすごろくノート術を使って書いています。
見ていただくとわかる通り、丸と矢印を使って、頭の中の会話をそのまま書き出していくやり方です。
ちゃんとまとめようと思わずに書いていくことができて、わたしの考え事はほぼこれで解決させています。
紙に書いているつもりでもすっきりしないなと思ったら、一度試してみてください。
おわりに
こんな感じでノートに書き出していたことで、育休最後の平日、保育園のお迎えに行くときは、「できることはやり切れた」と充実感いっぱいで家を出られました。
そして出勤当日の朝も、すっきり気持ちを切り替えて出社ができました。
やりたいことはまだまだあったけど、決められた時間の中でやれることはやった!という気持ちです。
育休中ずっと本来のやりたいことに集中できていた訳ではありません。
ぐーたら怠けたり、やる気が失せて全く違うことをやっていた時期なんかもありました。
その度に戻って来られたのは、ノートを書いて、本当はどうしたい?どうなったら良い?をたくさん考えたからです。
ご紹介した書き方が、限られた時間をなるべく有効に使うための参考になれば嬉しいです。
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